| 星空情報(7月) | 星空情報【夏の代表格 さそり座 ”アンタレス”】 夏を代表する星座の一つに ”さそり座”があります。右のような星の並びで、赤い星印のところには”アンタレス”という星があります。肉眼でもオレンジ色に見える1等星です。
このアンタレスですが、現在、直径が太陽のおよそ700倍、表面温度が約3500Kの“赤色超巨星(せきしょくちょうきょせい)”と呼ばれる巨大化した天体となっています。そしてその最期は超新星爆発を起こすのではないかと考えられています。この星が赤っぽく見えるのは、膨張と収縮のバランスがとれなくなり巨大化し、表面積が大きくなった結果、表面温度が低くなったためです。星の色は、その星の表面温度と関わりがあり、温度が低いほどオレンジや赤色を帯びるようになるのです。
超新星爆発を起こした星は、満月と同じくらいの明るさになり、数週間もの間、昼間でもその姿を確認することができるようになると言われています。
天文館で行う夏の観望会では、観望対象となる天体です。ぜひ望遠鏡でその姿をご覧ください。 |
| 星空情報(6月) | 星空情報【見られるかな? かんむり座T】 夜8時頃、東の空を見上げると、7つの星が右図の黄色い〇印のように並んでいるのが分かります。”かんむり座”です。うでを伸ばして握りこぶしを作ると、すっぽりと収まる大きさです。
ここ数年、この星座が注目されています。赤い星印のところに”かんむり座T”という天体があり、それが爆発を起こすのではないかと考えられているからです。
この天体は、これまでに80年間隔で2回の爆発が確認されており、1回目が1866年、2回目が1946年でした。これまで通りにいくと、2026年頃には爆発するのでは、と考えられていますが、まだ確認されてはいません。
”かんむり座T”はおよそ10等と暗く、望遠鏡を使わないと見られませんが、爆発をすると、肉眼でも見える明るさになるのではないかと期待されています。ただし、肉眼で確認できるのは1週間から10日程度だそうです。
ぜひ、天文館の望遠鏡でご確認ください。 |
| 星空情報(5月) | 星空情報【北斗七星を見てみよう】 夜、北の空に”北斗七星”が横たわって見えます。北斗七星は柄杓の形にたとえられますが、その柄の端から2番目の星(右図の青い星)にご注目ください。よく見るとここには2つの星が輝いています。”ミザール”と”アルコル”と言い、目の良い方なら肉眼でも見分けることができます。自信のある方はぜひチャレンジしてください。 大きく見える方がミザール、小さい方がアルコルです。昔からここに2つの星があることは分かっていました。17世紀に望遠鏡が発明されると、ミザールが2つの星(ミザールA・B)からできていることが分かるようになりました。さらに19世紀以降、分光観測という技法が開発されると、ミザールA・B、アルコルまでもが、それぞれ2つの星からできていることが分かるようになりました。 これからの技術開発は、私たちにどんな天体の姿を見せてくれるのでしょうか。楽しみです。 |
| 星空情報(4月) | 星空情報【月のクレーターに日本人の名前】 月の表面には多くのクレーターがあり、それぞれに名前が付けられています。”アルキメデス”や”コペルニクス””ティコ”など、科学の発展に貢献した人名が付いているものが多いようです。 では、日本人の名前が付いているクレーターがあることをご存じですか?地球の方を向いている面には10箇所ほどあるようですが、 その中でも比較的見やすい位置にあるのが”ナオノブ”というクレーター(緑矢印)で、江戸時代に活躍した和算家”安島直円(あじまなおのぶ)”にちなんで付けられたものです。人名ではありませんが、黄色い矢印の先にあるのが、2024年JAXAが打ち上げ、ピンポイント着陸に成功したSLIM(スリム)が降り立ったクレーター”Shioli(しおり)”です。なお、現在クレーターに名前を付けるためには、国際天文学連合の承認が必要です。 天文館では、月の観望会でクレーターを紹介しています。 ぜひおいでください。 |